赤と黒の十字架(1983)THE SCARLET & THE BLACK

〈ビデオ解説より〉


第二次大戦の歴史を変えた偉大なる聖職者たち。

ジェリー・ロンドンが壮大なスケールで描くヒューマン・サスペンス巨編。


■CAST

グレゴリー・ペック(「ローマの休日」、 「アラバマ物語」)

クリストファー・プラマー(「サウンド・オブ・ミュージック」、「ピンク・パンサー2」)

サー・ジョン・ギールグッド(「ジュリアス・シーザー」、「ミスター・アーサー」)

ラフ・バローネ

ウォルター・ゴテル

バーバラ・ブッシュ

オルガ・カルラトス


■STAFF

製作/ビル・マカッチェン

監督/ジェリー・ロンドン(「将軍」、レンタコップ」)

脚本/デヴィッド・バトラー

原作/J.P.ギャラガー

撮影/ジュゼッペ・ロトゥンノ

音楽/エンニオ・モリコーネ


■ストーリー

1943年9月8日、イタリア無条件降伏。だがその4日後、ナチス・ドイツはムッソリーニ救出とともに、ローマを占領──。ナチス側の治安責任者カプラー大佐は、ローマ法王に対し、中立的立場を促すとともに市民を鎮圧するよう圧力を加えていた。だが保護を求め、バチカンへ流れる連合国軍の脱走兵も少なくなかった。法王庁の司教オフラハティはそのおびただしい弾圧に耐えかねて、国軍の支援グループを組織し、美貌の未亡人フランチェスカ家に脱走兵をかくまった。「不服従すなわち死」、その名のとおりナチスの冷酷な仕打ちは続いた。ついにオフラハティのレジスタンスがカプラー大佐の目に触れた。カプラーは見せしめにモロシニ神父を拷問にかけ、正義を貫き続ける神父を銃殺してしまう。事態は悪化を極め、ヘルム将軍、親衛隊長・ヒムラーまでがバチカンへ侵入、オフラハティはナチス兵たちの監視のもと軟禁状態にさらされる。そして教会側の最大の協力者であるビットリオ神父までが逮捕された。オフラハティは将校に変装し、敵陣において瀕死の神父から、次にフランチェスカに弾圧の手が伸びていることを知る。無事フランチェスカとその子供たちを国外に退出させ、オフラハティの抵抗はカプラーを唸らせた。「ドイツ軍いよいよ劣勢なり」世界が報じた。戦々恐々の中、ある夜、カプラーはオフラハティを呼びだし、自分の妻子の安全な脱出を懇願した。しかし黙って、オフラハラは背を向けた。やがてローマは解放され、カプラーも逮捕された。人々は静かによろこびを噛み締めた。妻子が生き伸び、感謝の念を捧げる終身刑のカプラー。後にオフラハティによって洗礼を受けた事は、あまり知られていない。


カラー143分/HiFi/1983年/アメリカ制作

戦争映画補完計画

私の好きなWWⅡドイツ軍関係の戦争映画、特にマカロニコンバットやユーゴ製の戦争映画を中心に紹介するページです。あとテレビ洋画劇場世代なので、吹替版の映画も大好きです。