トリプルクロス(1966)TRIPLE CROSS

〈ビデオ解説より〉


スタッフ

製作……フレッド・フェルドカンプ

監督……テレンス・ヤング

原作……フランク・オーエン

脚色……ルネ・アルディ

撮影……アンリ・アルカン

音楽……ジョルジュ・ガルバランツ


キャスト

エティ・チャップマン……クリストファー・プラマー

バロン・フォン・グルーネン……ユル・ブリンナー

ポーレット……クローティーヌ・オージエ

伯時夫人……ロミー・シュナイダー

政府高官……トレバー・ハウァード

スタインハーガー中佐……ゲルト・フレーベ


《この危険な男は実在の人物である──》


 "007" シリーズ以来、スパイ・アクションは最高の人気ジャンルとして定着しているが、いよいよ真打ち登場となったのがこの「トリプルクロス」。

 監督はアクションものにかけては抜群の切れ味を見せるテレンス・ヤング。007シリーズの第1作「ドクター・ノオ」、第2作「ロシアより愛をこめて」、第4作「サンダーボール作戦」の監督で、世界的なスパイ映画ブームの火つけ役になった人だ。この作品でもトリプル・スパイの息づまるテクニックをスクリーンせましとダイナミックに描いて、第一級の娯楽アクションに仕上げている。

 主人公のエディ・チャップマン(クリストファー・プラマー)は第2次大戦で連合軍を勝利へみちびいた実在の人物。ドイツ軍の下で職業スパイの訓練を受け活躍する一方で、フランスのレジスタンス運動に力を貸し、はたまたイギリス軍にはドイツ軍の内部情報を

通報していたというトリプル・スパイ。自分の体験を世間の人々に知らせたかったというエディは、それを一冊の本にまとめ、映画化にあたってはヒッチコックやザナックまでが参加して激しい争奪戦を展開したが、ヤング監督の情熱がせり落したという話題作。

戦争映画補完計画

私の好きなWWⅡドイツ軍関係の戦争映画、特にマカロニコンバットやユーゴ製の戦争映画を中心に紹介するページです。あとテレビ洋画劇場世代なので、吹替版の映画も大好きです。