最前線/帰らざる決死隊(1969)Quel maledetto ponte sull'Elba
Bridge over the Elbe (イギリス)
No importa morir (スペイン)
Quel maledetto ponte sull'Elba (イタリア)
1944 - Die Brücke über die Elbe (ドイツ)
製作:1969年
監督:レオン・クリモフスキー
脚本:アドリアーノ・ボルツォーニ
出演:タブ・ハンター、ハワード・ロス、エリカ・ヴァルナー、アンヘル・デル・ポゾ、クラウディオ・トリオンフィ、ロザンナ・ヤニー、インディオ・ゴンザレス、ダニエレ・ヴァルガス、オスカル・ペリサー、ホセ・グアルディオラ、アントニオ・デルガド、アルフォンソ・デ・ラ・ベガ
第二次大戦の末期、ナチス・ドイツの敗北は決定的で、ソ連軍は西へ向かって進撃を続けていた。米軍司令部は、ソ連軍がドイツ本土の大半を占領することを防ぐため、いまだドイツ軍が厳重に警備しているエルベ川にかかる橋の爆破をリチャード軍曹(タブ・ハンター)に命じた。リチャード軍曹は5人の部下を従えて橋から少し離れた地点にパラシュート降下して橋へと向かうが、その途中の民家でドイツ兵を皆殺しにして、ポーランド人で慰安婦にされていたエリカとクリスティーナを解放する。コマンド部隊は彼女たちを連れて行軍を再開するも、橋に向かう途中でドイツ軍のパトロール隊と交戦し、クリスティーナや部下達が次々と敵弾に倒れていく。生き残った者たちは敵のトラックに乗り込んで橋に向かい、ついに橋を発見して橋に爆薬を敷設することに成功するが、それを発見したドイツ軍守備隊との間で銃撃戦が展開される。銃声が響く中、リチャードは起爆装置のスイッチを入れるが橋は爆破されない。既に部下たちは敵弾に倒れている中、エリカが川へ飛び込んで爆薬と起爆装置を再び連結させ、早く起爆スイッチを入れるようにとリチャードに叫ぶ。苦渋の決断でリチャードがスイッチを入れると、橋はエリカとともに爆発し、リチャードは任務を達成した。
『死の戦線ノルマンディ』、『ドイツ奇襲作戦』のレオン・クリモフスキー監督による戦争三部作の一つですが、前二者は『Dデイ特攻指令/V2基地を爆破せよ』、『地獄のプラトーン』のビデオ題でビデオ化されておりますが、この『最前線/帰らざる決死隊』は国内ではテレビ放送のみで未ソフト化です。このレオン・クリモフスキーなる人物は、私の中では評価が非常に難しく、マイケル・レニーを主演に迎えた『Dデイ特攻指令/V2基地を爆破せよ』を見ると、評価は下げざるを得ませんが、ジャック・パランスを主演に迎え、ヘンリー・マンキウィッツの別名で撮った『地獄のプラトーン』は、数あるマカロニ・コンバット作品の中でもお気に入りの作品です。それで、この『最前線/帰らざる決死隊』ですが…残念ながら出来は良くはありません。というか、ドイツ軍の軍装類を見ると『地獄のプラトーン』と同じものと思われ、おそらくスペインまで出かけて行ったので『地獄のプラトーン』とセットで製作されたのではないかと思われます。『地獄のプラトーン』はM47が登場するなど最後の戦闘場面もなかなか頑張っていたと思いますが、そこで製作費の大半が費やされたのでしょう。こちらの『最前線/帰らざる決死隊』は出てくる車両はトラックが一台とかのレベルです(笑)。
主演のタブ・ハンターは往年のスターですが、この頃は欧州に拠点を移してB級映画に出演することが多かったようです
女の子を見つけて御機嫌のコマンド部隊員たち(詳細は省きます・笑)
左はクリスティーナ役のロザンナ・ヤンニ、右はエリカ役のエリカ・ヴァルナー。映画はチープでも、良い感じの女優さんが出てくるのがマカロニ・コンバットの良いところ(笑)
クリスティーナは途中の銃撃戦で撃たれてお亡くなりになります
エリカも最後の橋の爆破とともにお亡くなりになります
橋を守る狂信的なドイツ将校を演じるのはホセ・グアルディオラ
まあドイツ軍の軍装はいい加減です
マカロニ・コンバットらしからぬスコアを提供するのはミケーレ・ラチェレンツァ
聖地巡礼をしている方もおられるようです。
マカロニ・コンバット(Macaroni Combat)
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