捕えられた伍長(1961)LE CAPORAL EPINGLE
〈ビデオ解説より〉
フランスの巨匠ジャン・ルノワール監督の遺作となった長篇映画!
────解説────
つねに人間を見つめ続け、「大いなる幻影」「ゲームの規則」「どん底」「恋多き女」など数々の傑作を発表。さらに、ヌーヴェルヴァーグの監督たちに神のごとく崇められたフランスの巨匠、ジャン・ルノワール。本篇は彼の最後の劇場用映画であり、従来のおおらかな人間賛歌、奥深い社会的思想に加え、時に即興演出かと思うような生き生きとした描写をもって、ルノワール芸術の頂点をさししめしたともいわれる名作である。1940年6月、ヒットラーのドイツ軍により捕虜収容所に抑留された5人のフランス兵たちは、脱走計画の失敗と挫折をくりかえす。やがて兵士たちはバラバラになるが、ただひとり伍長だけは自由への情熱を失わない。ついに彼は、恋人の助けをかりて、6回目の脱走に賭けるのだが......。主役の伍長には「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」のジャン=ピエール・カッセルが扮するほか、「私のように美しい娘」のクロード・ブラッスール、「黒衣の花嫁」のクロード・リッシュなどが共演。それぞれに見事な演技を見せる。また、音楽は、ルノワールの最高のパートナーとして著名なジョゼフ・コスマ「枯葉」の作曲者)が担当している。[梶原和男]
監督/ジャン・ルノワール
原作/ジャック・ペレ
脚本/ギー・ルフラン、ジャン・ルノワール
<キャスト>
ジャン=ピエール・カッセル
クロード・ブラッスール
クロード・リッシュ
ジャン・カルメ
ジャック・ジュアノー
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