前線命令(1958)THE LAST BLITZKRIEG

THE LAST BLITZKRIEG

製作 : 1959年

監督 : アーサー・ドレイファス

脚本 : ルー・モーハイム

出演 : ヴァン・ジョンソン、カーウィン・マシューズ、ディック・ヨーク、ラリー・ストーチ

 第二次大戦末期の1944年、ドイツ軍は来るべき反攻作戦にそなえ、自軍の中から選りすぐりの精鋭を集めて特殊な訓練を行っていた。ハンス・フォン・クルーナー中尉(ヴァン・ジョンソン)もその中の一人であった。そして「ラインの守り」作戦が始まると、クルーナー中尉はアメリカ兵に化けて連合軍陣地の後方に潜入し、補給所や橋を次々と爆破していった。しかし、やがて正体がバレてアメリカ軍に捕まってしまうが、そこで人道的な取り扱いを受けることによって、逆にナチスに対して疑念を抱くようになる。その後、ドイツ軍が反撃して多くのアメリカ兵が投降したが、親衛隊によって射殺されてしまう。それを見たクルーナー中尉は…。

 いわゆる「バルジの戦い」において、スコルツェニー特殊部隊が行った「グライフ作戦」を題材に、ハリウッド流の自分勝手な正義感で味付けをした映画です。ラスト、「正義に目覚めた」クルーナー中尉が味方に向けて機関銃を撃ちまくる大立ちまわりを展開してジ・エンド。よくぞ臆面もなく、ここまで自分たちの「正義」を前面に押し出せるな…と感心してしまいます。

戦争映画補完計画

私の好きなWWⅡドイツ軍関係の戦争映画、特にマカロニコンバットやユーゴ製の戦争映画を中心に紹介するページです。あとテレビ洋画劇場世代なので、吹替版の映画も大好きです。