FABRIK DER OFFIZIERE(1960)

監督:フランク・ヴィスバー

出演:ヘルムート・グリーム、ホルスト・フランク、カール・ランゲ、ペーター・カールステン


 1944年、ドイツの陸軍士官学校で爆破演習中に一人の将校が命を落とす「事故」が発生する。当初は不慮の事故として片付けられようとするが、学校長で司令官のモーダーゾーン少将(カール・ランゲ)は「事故」に不審を抱き、正義感の強いクラフト中尉(ヘルムート・グリーム)に再調査を命じる。

 調査を進めるうちに「事故」ではなく、狂信的な国家社会主義者である士官候補生ホッホバウアーが意図的に導火線を短くして殺害した「殺人」であったことが判明し、クラフト中尉は真実を明らかにしようとするが、軍の組織的なもみ消し工作によって窮地に追い込まれ、クラフト中尉は非業の死を遂げる。


 ハンス・ヘルムート・キルスト原作の同名小説の映画化で、第二次世界大戦末期のドイツ軍内部の闇を鋭く描いた社会派サスペンス作品。犯人を追い詰める緊密なサスペンス描写、中尉が殺害されても何もすることが出来ない、絶望的な空気感がリアルに描き出されている。原題の「FABRIK DER OFFIZIERE」を直訳すると「将校の工場」で、人間を冷酷な殺人機械として量産する軍隊組織への批判が込められている。

 DVD画像に「Das Original!」という表記があるが、これは「1960年のオリジナル映画版である」ことを示しており、1989年にテレビミニシリーズとしてリメイクされているが、オリジナル版・リメイク版ともに、日本では劇場公開はもちろんビデオやDVDなども発売されていない。




戦争映画補完計画

私の好きなWWⅡドイツ軍関係の戦争映画、特にマカロニコンバットやユーゴ製の戦争映画を中心に紹介するページです。あとテレビ洋画劇場世代なので、吹替版の映画も大好きです。