壮烈トロヤの橋(1961)

NEMA BARIKADE

製作 : 1961年

監督 : オタカル・バーブラ

出演 : ヤロスラフ・プルーハ、バルバラ・ドラピニュスカ、ヤロスラフ・マルバン、V・シュメラル、マリー・バーショバ、R・ブルホタ


1945年5月、ベルリン陥落の報にチェコスロバキアの首都プラハでは解放の喜びに溢れていた。しかし、ソ連軍の追撃を受けたドイツ軍がポーランドから南下して、その大部隊がプラハ市内になだれ込もうとしていた。そして、市の北部にあるトロヤの橋において、市電に対してドイツ軍が発砲して多数の市民が犠牲となったことから、市民は橋にバリケードを築いて、市内に入り込もうとするドイツ軍に対して徹底抗戦を開始した…。

本作は「パリは燃えているか」や「祖国は誰のものぞ」といった作品と同様に、解放時の市民の蜂起を描いた作品です。蜂起軍は橋の上にバリケードを築いて、機関銃やパンツァーファウストでドイツ軍に対して徹底抗戦。ドイツ軍も市民を楯にするなどして蜂起軍を追い詰めていきますが、あわやという時にソ連軍が西部劇の騎兵隊のように駆けつけてハッピーエンドです(笑)。

何といっても本作で特筆するべきは、実物のⅣ号戦車が登場し、劇中でも見事に稼動していることです。しかも、それを燃やしている!のが何とも凄いところです。

残念ながら本作はビデオを含めて日本ではソフト化されたことがありません。ちなみに「祖国は誰のものぞ」もソフト化されたことはありませんし、「パリは燃えているか」もビデオは発売されましたがDVDは未発売という状況を踏まえると、この作品のソフト化は望み薄だと思われます…。


橋に現れたⅣ号戦車


パンツァーファウストで…


撃破します!


歩兵を随伴して前進!



バリケードも力強く乗り越えます


市民を楯に前進します


某ミリタリーショップで購入した「壮烈!トロヤの橋」のDVDです。

戦争映画補完計画

私の好きなWWⅡドイツ軍関係の戦争映画、特にマカロニコンバットやユーゴ製の戦争映画を中心に紹介するページです。あとテレビ洋画劇場世代なので、吹替版の映画も大好きです。