地下組織(1970)

UNDERGROUND

製作 : 1970年

監督 : アーサー・ネンデル

出演 : ロバート・グーレ、ダニエル・ゴーベール、ローレンス・ドブキン、カール・ドューリング、ヨアヒム・ハンゼン


 英軍情報部は、西部戦線におけるドイツ軍の作戦機密を熟知しているシュトライカー将軍(カール・ドューリング)を誘拐する計画を立て、諜報員をフランスに潜入させようとするが、精神病棟に隔離されていた米軍諜報員のドーソン少佐(ロバート・グーレ)が病棟を脱走して、将軍誘拐作戦のために送り込まれるはずの諜報員に成りすましてフランスに降下してしまう。

 フランスの抵抗運動グループに接触したドーソン少佐は、将軍を誘拐する手筈を整えようとするが、詳細を明かそうとしないドーソン少佐の態度に、抵抗運動のリーダーであるブール(ローレンス・ドブキン)との確執が深まっていく。一方、自らの夫をドイツ軍に殺され、抵抗運動に身を投じたイボンヌ(ダニエル・ゴーベール)はドーソン少佐に思いをよせ、二人は愛しあう。なぜドーソン少佐はこの作戦の遂行に異常なまでの執念を燃やすのか?ドーソン少佐の口から語られた、自らと妻にふりかかった凄惨な過去とは…。


 暗い過去を持ち、作戦遂行に異常な執念を燃やす米軍諜報員と、フランスの抵抗運動グループ「マキ」の活躍を描いた作品。出演はTVシリーズ「ブルーライト作戦」のロバート・グーレ。本作では髭面なので若干浮浪者が入っている感じですが(笑)、髭のない彼は結構な二枚目です。ヒロインは、映画「炎」でも見事な裸体を披露したダニエル・ゴーベールで、本作でもグーレと愛し合う場面でその裸体を控えめに披露してくれます(笑)。また戦争映画でおなじみのヨアヒム・ハンゼンもシュトライカー将軍の副官役で登場します。

 本作は序盤にチョコっとドイツ軍とのドンパチがあるものの、最後の将軍誘拐の場面までは派手な見所がある訳ではありません。またラストにヘンテコな戦車?が出てくる他は、出てくる車両はキューベルワーゲンやオートバイどまりで、それほどスケールが大きいという訳ではなく、どちらかというとB級アクションのような仕上がりです。


 残念ながら国内ではVHSも含めてソフト化されたことはなく、米国でオンデマンドDVDが出ていたので購入しましたが、ジャケットのセンスの無さには驚きです(笑)。国内でもDVD化を期待したいところですが、昨今の市況を鑑みるとなかなか難しいでしょう。


ドーソン少佐役のロバート・グーレ。ブルーライト作戦の時とは印象が異なる風貌です。


イボンヌ役のダニエル・ゴーベールは、静かなる闘志を秘めた女レジスタンスといった雰囲気。


ブール役のローレンス・ドブキンは「パットン大戦車軍団」にも登場。


シュトライカー将軍役のカール・ドューリング。グーレの流した偽情報によりベルリンに召還されます。


へスラー少佐役のヨアヒム・ハンゼン。最後はグーレに撃たれて絶命します。


ラストの見せ場に登場する戦車?です。師団マークが「第1SS装甲師団」っぽいですね。


「無頼漢戦隊」の時のように、飛行機を落とそうと砲撃をします(笑)。


飛んでいる飛行機を落とすのは至難の技です(笑)。


レジスタンスには隣の機銃で対応!


最後はブールが燃料を積んだトラックで特攻します。


戦争映画補完計画

私の好きなWWⅡドイツ軍関係の戦争映画、特にマカロニコンバットやユーゴ製の戦争映画を中心に紹介するページです。あとテレビ洋画劇場世代なので、吹替版の映画も大好きです。