戦争の嵐(1983)
①激動のヨーロッパ 運命の旅立ち
【ビデオ解説より】
-1939年ベルリン-アメリカ海軍中佐パグ・ヘンリーは、妻ローダを伴い、駐在武官としてドイツに赴任した。ヒトラーが三軍の首脳を召集し、ポーランド併合の秘策を練っていた時期である。ヘンリーは周囲の嘲笑にもめげず、独ソ不可侵条約の可能性を本国に報告。彼の読み通り、英仏の弱腰を察知したヒトラーはソ連との条約を締結し、9月1日、ポーランドへの侵攻を命じた。その頃、ヘンリーの次男のバイロンは、イタリアで知り合った博士の姪のナタリーの供をして、ポーランドに入っていた…。
②ワルシャワ陥落 恐怖の脱出
【ビデオ解説より】
バイロンとナタリーは辛うじてポーランドを脱出した。その道すがら目撃したユダヤ人たちの哀れな姿。帰途ベルリンに立ち寄った彼は、父母との束の間の再会をし、1939年9月27日、ワルシャワの陥落を知る。イタリアに戻ったバイロンは、ナタリーも彼を愛していることを知った。一方、ヘンリーはワシントンに呼ばれ、大統領府直結の情報収集を命じられる。その留守中、ローダとヘンリーを訪ねてきた物理学者カービーの間にひそかな恋心が芽生えていた…。
③勝ち誇るナチ独軍 揺れ動く愛
【ビデオ解説より】
海軍大佐に昇進したヘンリーは、ムッソリーニやヒトラーと会見して、彼らの野望が留まるところがないことを知った。戦火は欧州全域に広がり、5月10日にはチャーチル内閣成立、同17日マジノ線崩壊、6月3日ダンケルク撤収、同10日イタリア参戦、同14日ドイツ軍パリ入城と、事態は急展開を見せる。ルーズベルトはヘンリーのベルリン転属願いを却下。チャーチルとの会見、及び英軍の士気、レーダー開発の調査を命じる。ヘンリーは英空軍の報復攻撃に同行したが…
④苦悩するアメリカ 愛する者たちの再会
【ビデオ解説より】
生還したヘンリーを、以前から彼に心を寄せるパメラが迎えた。その頃、バイロンの潜水艦学校を訪ねたヘンリーの妻ローダは、帰途、カービーと超えてはならない一線を越えてしまう。バイロンは遂にナタリーと結婚するが、妊娠をしていながらもアーロン救出に奔走する彼女に焦燥を深めていく。1941年6月22日、ヒトラーは突如ソ連を攻撃、親衛隊長官ヒムラーはソ連領内のユダヤ人抹殺を命令する。ヘンリーは軍事顧問として、モスクワに急行した…。
⑤日米開戦!真珠湾攻撃 されど愛は永遠に
【ビデオ解説より】
ヘンリーはクレムリンでスターリンと会食した。モスクワに同行したパメラは、彼に寄せる熱い思いを打ち明ける。1941年12月、突如日本軍が真珠湾を攻撃、日米が開戦し、同11日には独・伊もアメリカに宣戦布告して、戦火は全世界を巻き込んでいく。真珠湾では長男ウォーレンが奮闘、ヘンリーも戦艦の司令官として着任するが、彼の船は撃沈されていた。また、バイロンの生死も不明になる…。
製作 : 1983年
監督 : ダン・カーティス
原作 : ハーマン・ウォーク
出演 : ロバート・ミッチャム、アリ・マッグロー、ジャン・マイケル・ビンセント、ジョン・ハウスマン、ポリー・バーゲン、リサ・アイルバッハ、デビッド・デュークス、ハイアム・トポル、ベン・マーフィ、ピーター・グレーブス、ジェレミーケンプ、ラルフ・ベラミービクトリア・テナント
ハーマン・ウォークの原作を、製作費4000万ドルの巨費を投入し、1年以上の撮影期間を要して、空前のスケールで映像化したテレビシリーズです。ただ、スケールが大きいので、キャストもオールスター級か?と思いきや、意外にも地味な面子が顔を並べております。
アメリカ側では、ロバート・ミッチャム、ジャン・マイケル・ビンセント、ピーター・グレーブスといった面々は当然馴染みがありますが、その他は、正直、あまり聞いた覚えがありません。
それに引きかえ、なぜかドイツ軍側は戦争映画ファンのツボを押さえんばかりの面子を集めております!
ギュンター・マイスナー
(ヒトラー総統)
悪役系ドイツ軍将校といえばこの人!
『レマゲン鉄橋』『パリは燃えているか』『風雪の太陽』『戦場の黄金律』などに出演。
また『怪盗軍団』でもヒトラー(偽者ですが)を演じております。
アントン・ディフリング
(リッペントロップ外相)
冷酷系ドイツ軍将校といえばこの人!
『荒鷲の要塞』『誇り高き戦場』『テレマークの要塞』『暁の7人』『勝利への脱出』など。
個人的には、クラマー大佐が一番好きです♪
ウォルフガング・プライス
(ブラウヒッチュ元帥)
一番多くドイツ軍人を演じているのでは?と思われるほど戦争映画には御馴染みの御仁。
ルントシュテット元帥、ケッセルリング元帥、ロンメル元帥など、実在の高級軍人をこれほど多く演じた方もいないでしょう。
『遠すぎた橋』『史上最大の作戦』『アンツィオ大作戦』『ロンメル軍団を叩け』『脱走特急』など出演作数え切れず(笑)
ヨアヒム・ハンゼン
(ヨードル中将)
『撃墜王アフリカの星』を初め、『最後の戦線/壮烈第六軍』や『レマゲン鉄橋』など下級将校の役柄が多いのですが、今回は将官役です(笑)
ジェレミー・ケンプ
(ローン准将)
う~ん…どう見てもドイツ軍人には見えないような(笑)。
やっぱり『クロスボー作戦』や『遠すぎた橋』など、英軍人役が似合いますね。
これだけスケールが大きいと、つい戦闘シーンにも期待しがちですが、残念ながら主要な戦闘シーンは記録フィルムなどからの流用などでアッサリめの仕上がりとなっております。
まあ、このうえ全ての戦闘シーンを新撮しろというのは酷というものでしょうか(笑)。
でも時々、4号?を模したと思われる実物大模型?が出てきたりしますし、ラストの真珠湾攻撃のシーンも新しく撮影しているなど、創り手の意欲が伝わってくる作品です。
作品のトータルの時間は約15時間におよび、日本ではテレビ朝日系列にて放送されたのですが、残念ながら当時の私の住んでいた地方は、テレビ朝日系列の放送局がなく、少し遅れて地方局の深夜放送で放送されたらしいのですが、私は見逃しております(泣)。後にVHS・5巻組でリリースされ、それで初めてみたのですが、こちらのビデオは約8時間に短縮されております。
北米版のDVDが出てから10年以上経つと思うのですが、ぜひとも国内でも(もちろん吹き替え収録で!)発売して欲しい一品です。
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