銃殺!ナチスの長い五日間(1969)
GOTT MIT UNS
製作 : 1969年
監督 : ジュリアーノ・モンタルド
脚本 : ホセ・ルイス・ナバロ
出演 : フランコ・ネロ、リチャード・ジョンソン、ラリー・オーブリー、ヘルムート・シュナイダー
<シナリオ台本・梗概より>
第二次大戦も終わりに近い5月1日、カナダ軍のミラー大尉はエーメン近くの捕虜収容所の所長として任についた。
数千名のドイツ軍捕虜が収容所へ運ばれて来たが彼らの指導は、生粋の軍人魂を持った厳格なブライヒャー大佐だった。ブライヒャーはことあるごとにミラーに人道的な扱いを要求し、しばしば対立の火花を散らした。
捕虜が収容されている人員のリストを作成したとき、カナダ軍の補給部隊で働いていた二人の脱走兵が見つかった。海軍の見習い士官グラウバーと榴弾砲部隊の伍長シュルツである。
ブライヒャーはドイツ軍の法に基づいて二人を軍法会議にかけ、有罪判決を下した。そして銃殺によって処刑することになったが捕虜である彼らに銃はない。
ブライヒャーはミラーに銃殺用の銃を貸すように要求した。ミラーは言下にそれをはねつけたが、ドイツ軍捕虜はそれを不満としてストライキを始めた。
できるだけ捕虜の自治を認めてきたミラーもこれには手を焼き機関銃の威嚇射撃によってドイツ兵を追い散らしてストライキを中止させた。
しかし、ミラーは上官のスノー将軍のすすめもあって、収容所の円滑な運営を計るためにもと、銃殺用のライフルを貸すことに決めた。
こんな騒ぎの間に、第二次大戦は終わりを告げていた。だがブライヒャーはグラウバーとシュルツが脱走した時点で彼らの罪が成立したと見なし、他の捕虜たちへの見せしめのために二人を銃殺した。
時に1945年5月13日、終戦から五日目のことであった。
某家電量販店の輸入DVDコーナーで購入。当時はこの映画のことを知りませんでした。ジャケットの鷲のマークでドイツ軍関係の内容だろうと察しがつきましたし、リチャード・ジョンソン、フランコ・ネロって書いてあるだろうから、まあドキュメンタリーではなく、劇映画かな・・・と。
で、見始めたら映像的に完全にマカロニ・コンバットクォリティーだったんで、「これは隠れたマカロニコンバット作品か!?」と喜んだんですが、銃撃戦など皆無で、収容所の中で重苦しそうにストーリーが進んでいくんで、字幕がないとちょっとつらいなと思いつつも、何となく内容は判りました。
そして、少し前に「月曜ロードショー」放映時の台本を手に入れて、細かいストーリを理解することが出来ました。この映画はマカロニ・コンバットに分類出来ないことはもちろんですが、軍隊がもつ非人間的な面を描いた秀作であると思います。
グラウバー フランコ・ネロ(内海賢二)
ミラー大尉 リチャード・ジョンソン(納谷悟朗)
シュルツ ラリー・オーブリー(吉田次昭)
ブライヒャー大佐 ヘルムート・シュナイダー(家弓家正)
昭和50年9月1日 月曜ロードショーにて放映
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