暗殺計画7.20(1955)DER 20. JULI
〈プレスより〉
スタッフ
製作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ペーター・ヴェーラント
監督・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファルク・ハルナック
原作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ギュンター・ワイゼンボルン
脚色・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ギュンター・ワイゼンボルン
ヴェルナー・ヨルグ・リュデッケ
撮影・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カルル・レーブ
装置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガブリエル・ペロン
音楽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルベルト・トラントウ
キャスト
連隊長シュタウフェンベルク大佐・・・・・・・ヴォルフガング・プライス
ヒルデガルト・クレ・・・・・・・・・・・・・・・・・アンネマリー・デュリンガー
リントナー大尉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ローベルト・フライターク
フォン・トレスコフ将軍・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フリッツ・ティルマン
ベック元帥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヴェルナー・ヒンツ
親衛隊長オバーグルッペンフューラー・・・エレンスト・シュルーダー
フォン・ウィツレーベン元帥・・・・・・・・・・・・・・・・・ペーター・エッサー
オルブリヒト将軍・・・・・・・・・・・・・・・・・ヴォルフガング・ビュートナー
ヘープナー大将・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンス・ツェシュ・バロット
メルツ・フォン・クイルンハイム大佐・・・・・・・ヘルベルト・ヴィルク
フォン・シュタウフェンベルク伯爵の副官・・・・・エルンスト・ロター
元市長ガルデラー博士・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パウル・ビルト
カイテル元帥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゲオルグ・ギュートリッヒ
解説
戦後のドイツ映画界を軌道に乗せた一連の戦争シリーズ 「○八/一五」(五四年) 「戦線の〇八/一五」(五五年)ならびに「誰が祖国を売ったか!」(五五年)に引続いて製作されたのが、この作品である。
ドイツの二・二六事件と言われ、一九四四年七月二十日、反ナチ派の人々によって行われた、ヒトラー暗殺未遂事件の真相を描いたものである。この映画を見ると、あの飛ぶ鳥も落す勢いのあったヒトラーの独裁政治に対して旧プロシャ軍の将校団の中にも、国民の中にさえも、反ヒトラー、反ナチ思想の持主がいたことがよく判る。戦後のドイツで作られている反戦映画の多くは、戦争そのものの批判よりも、その重点がむしろヒトラーの批判に向けられている。先頃日本で公開された「08/15」の一部・二部にしても、「誰が祖国を売ったか!」にしても、第二次大戦の敗北はもとより、勝算のないこの戦争を始めた責任さえも、ヒトラーの政策と彼の世界観の根本的な誤りに基づくものとして鋭い批判
を加えている。
製作スタッフ及キャストに、今日のドイツ映画を代表する全くの精鋭でかためていることも作品を清新なものとしている。
原作はヨーロッパ各国に於て、抵抗文学の作家として知られるギュンター・ワイゼンボルンの「声なき反抗」で、原作者自身とヴェルナー・ヨルグ・リデッケが協力してシナリオを書き却している。
監督は日本に初めて紹介される鬼才ファルク・ハルナックで、その鋭い映画感覚と風格をみせる演出手法は高く評価されている。
主演の一人を演じるヴォルフガング・プライスは「誰が祖国を売ったか!」で一躍注目された性格男優である。又この映画で唯一人のヒロインに扮するアンネマリー・デュリンガーは、ウィーンの国立劇場出身の舞台女優で、その美貌と手堅い演技力は明日のドイツ映画を背負う女優の一人である。
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