Des Teufels General(1955)
1941年12月、ドイツ。空軍大将ハラス(クルト・ユルゲンス)は優秀な飛行士兼新型機開発の技師長であった。一方、彼は女たらしで冷笑的なところがあり、最後の勝利を信じられなくなっていた。
シュミット・ラウジッツ親衛隊上級大将(ヴィクトル・デ・コーヴァ)は、祝賀会でハラスを自分達の陣営に引き入れようとするが、厳しい拒絶にあう。折しも新型機の開発において墜落事故が続いていたことから、破壊工作が行われた疑いがあるという口実の下、ハラスはゲシュタポに拘束されて厳しい精神的プレッシャーにさらされる。しかし、それはハラスを翻意させようというラウジッツの罠であった。
やがて解放されたハラスは、新型機の墜落原因を探るため自ら搭乗するが、その結果、ハラスは親友が破壊工作員であることを突き止める。ハラスは、その抵抗の心情をよく理解し、友人を守ることを決意する。彼は再び新型機に搭乗し、今度は管制塔に墜落して死亡、彼の死は新型機開発途上の事故として国葬が行われた。
カール・ツックマイヤーの同名の舞台劇の映画化で、監督は「最後の橋(1954)」のヘルムート・コイトナー。ドイツではそこそこ有名な作品のようで、舞台劇、映画、ドラマにもなっておりますが、この映画は日本では劇場未公開のようです。
なお主人公のハラスの人物像は、エルンスト・ウーデットがモデルになっているとも言われております。
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