愛と野望の果てに（1988）TWIST OF FATE

　第二次世界大戦末期、ナチス親衛隊将校ヘルムート・フォン・シュレーダー中佐は、戦犯として追及されることを避けるため、整形手術で顔を変えてユダヤ人に成りすまし、自ら強制収容所に入る。やがて連合国軍によって収容所は解放され、シュレーダーはユダヤ人ベン・グロスマンとして新たな人生を出発する。その後、収容所のユダヤ人仲間とともにイスラエルへ渡り、その後イスラエルの建国の英雄と呼ばれるまでになる。

　しかし、シュレーダーに整形手術を施した医師が、シュレーダーとグロスマンが同一人物であることに気が付いたことから、ネオナチ組織がグロスマンに接触してきた。またグロスマンの息子ダニエルが、ナチスの犯罪者についての取材をしている過程で、古い写真に写るシュレーダー中佐を見て、自分の父親なのではないかと疑い始める。

　『愛と野望の果てに』は、イアン・シャープ監督、ベン・クロス、ベロニカ・ハメル、ジョン・グローバー主演の1988年製作のイギリスのＴＶドラマのミニシリーズ。全2話で計4時間の作品。ナチス親衛隊将校がユダヤ人に化けるという設定が荒唐無稽な気がしますが、物語自体はなかなか面白いです。

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