陰謀/ナチスに挑んだ男(1989)THE NIGHTMARE YEARS
世界的にベストセラーとなった名作「第三帝国の興亡」の著者でアメリカ人ジャーナリスト、ウィリアム・シャイラーによる戦前のナチスドイツでの体験に基づいた物語。4部構成のテレビミニシリーズで日本では平成3年にNHKで放送された。
(1)記者シャイラーの日記
1934年、ベルリンに赴任したシャイラーはナチスによるユダヤ人迫害を目撃する。取材を進めるうちにナチスの危険性に気付いていくシャイラーだが、彼の記事は反ナチス的だとして当局より警告を受けてしまう。そしてシャイラーの取材に協力したドイツ人は、ゲシュタポによって何処ともなく連れ去られてしまう。
(2)支配されざる人々
ナチスは都合の悪い事実を報道させないように情報統制を強めるが、シャイラーは事実を報道しようとする。そんなシャイラーをゲッベルスは危険人物としてマークさせる。一方、ナチスのユダヤ人への迫害もますます激しくなり、シャイラーは身の危険を冒してユダヤ人の友人の命を救おうとする。
(3)欧州征服の野望
ナチスの野望はドイツ国外に広がり、オーストリアもドイツに併合された。ナチスの欧州征服の野望を阻止するため、シャイラーはアメリカ海軍情報部にも機密情報を流すようになる。一方、シャイラーの妻テスは娘を出産したが、ドイツ国内で子供を育てることは出来ないと判断した夫妻はドイツから出国しようとする。
(4)はるかなる祖国
1939年ナチスはポーランドに侵攻し欧州に戦火が広がった。シャイラーは妻子を残して単身、ベルリンに戻って取材活動を行っていた。常に現場で取材しスクープを飛ばす彼を、逆にナチスは利用しようとしていた。ナチスは西部方面の取材をシャイラーに許し、英本土上陸作戦が迫っていることをシャイラーに報道させようとしたが、それが欺瞞情報だと彼は見抜いていた。意のままにならない彼をナチスはついに抹殺することを決意する。
ウィリアム・シャイラー ・・・ サム・ウォーターストン(磯部勉)
テス・シャイラー ・・・ マルト・ケラー(山口果林)
ゲッベルス ・・・ カートウッド・スミス(伊藤孝雄)
ノーマン ・・・ ピーター・ジェフリー(中村正)
ドッド ・・・ シェーン・リマー(富田耕生)
当時、NHKの放送を録画したのですが、そのテープが行方不明です(泣)。
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