ブルーライト作戦(1966)

製作:1966年

監督:ウォルター・グローマン

出演:ロバート・グーレ、クリスティーヌ・カレル、ドナルド・ハロン、ホルスト・フランク、ワーナー・ピータース、エヴァ・プフルーク


 「ブルーライト」それは第二次世界大戦中、連合軍がナチスドイツの動向を察知するために敵地に潜入させた特務機関の名である-

 ヨーロッパ全土が第二次世界大戦の戦雲に覆われようとしていた頃、アメリカの通信員デビッド・マーチは祖国アメリカを棄て、亡命を装いドイツに潜入した。やがてマーチはナチス首脳部に認められ、ドイツ情報部の有能な一員になりすましていた。彼の目的は、秘密兵器を製造している地下工場「グロス・ミュンシェン」を破壊することだった。

 一方、ドイツ秘密警察ゲシュタポも「ブルーライト」のメンバーの摘発を続け、十八人中既に十七人を捕らえ処刑しており、残る一人の発見にやっきになっていた。その摘発要員であるヘルムはデビッド・マーチこそ十八人目の男とにらんでいた。

 しかし中立国リスボンの作戦で、マーチの正体を知らない英国の諜報部員がマーチらを急襲し、マーチは負傷を追い、ヘルムは英国側に投降した。このことにより、実はヘルムこそがブルーライトの十八人目の男だった、ということでマーチへの信頼は益々揺るぎないものになり、極秘のグロス・ミュンシェンへの立ち入りも許されるようになった。そしてマーチはグロス・ミュンシェンを破壊するために、内部で働いているグレッチェン博士に近づき、協力を求めるのであった。


 本作品は、テレビ映画「ブルーライト作戦」を再編集して劇場公開したものです。製作は20世紀フォックスで、監督のウォルター・グローマンは「633爆撃隊」や「掠奪戦線」など戦争映画ファンにはお馴染みの方です。なおテレビシリーズ「ブルーライト作戦」は1966年に製作され、日本でもフジテレビ系列にて1966年5月1日より放送されましたが、十七話で終わっております。

テレビシリーズのエピソードリストはこちら

 この内、劇場版は最初の1~4話を再編集したものです。敵になりすまして秘密の地下工場を破壊するという「クロスボー作戦」のような話ですが、テレビシリーズとはいえ、爆破などのアクションや諜報戦などもしっかりと描かれております。ぜひ残りのエピソードも拝見したいところですが、どうやら北米でもテレビシリーズの正規版DVDは発売されていないようです。テレビから録画したものであろう海賊版なら売っているサイトがあるので購入しようかどうか迷っています。


デビッド・マーチ(ロバート・グーレ)

ジェームズ・ボンドも似合いそう(笑)


スザンヌ(クリスティーヌ・カレル)

唯一の味方でレジスタンス役


グレッチェン博士(エヴァ・フラッグ)

こちらはちょっと年増ですね


エルム(ワーナー・ピータース)

将軍からゲシュタポまで幅広く演じます(笑)


ルーバー(ホルスト・フランク)

この人も戦争映画ではちょくちょく見かけますね


音楽はラロ・シフリン


グロス・ミュンシェンの入り口


グロス・ミュンシェン内部…のスケールモデル

冒頭、マーチはこの模型を爆破します。そんなに重要???(笑)


[放送履歴]

昭和48年10月24日
東京12チャンネル・名画劇場
天田俊明、池田和歌子、徳丸完、斎藤真、水島晋

戦争映画補完計画

私の好きなWWⅡドイツ軍関係の戦争映画、特にマカロニコンバットやユーゴ製の戦争映画を中心に紹介するページです。あとテレビ洋画劇場世代なので、吹替版の映画も大好きです。